水草堆肥モニター募集について
滋賀県と当財団では、毎年、琵琶湖の南湖を中心に異常繁茂する水草の刈り取り事業を実施しており、刈り取った水草については、堆肥化などの試験研究を行いながら、資源としての有効活用に取り組んできました。
今回、その取組の一環として、水草堆肥が「どのような作物と相性がいいのか」また、「どれくらいの使用量が適正なのか」などについて、広く県民の方々の協力をいただきながら実証試験を行うこととし、そのためのモニターを募集しています。
水草堆肥モニターとは
水草堆肥モニターのみなさんには、水草堆肥を使用し野菜などを栽培していただき、水草堆肥が「どんな作物に適しているのか」、「どれくらいの使用量が適正なのか」をモニターしていただきます。
使っていただく水草堆肥は無料でお渡ししますが、作物の収穫後に報告書の提出をお願いしています。
水草堆肥モニターの申し込み、お問い合わせ先
(公財)淡海環境保全財団
水草堆肥成分 | ||||
全カリウム K2O w/w% |
全りん酸 P2O5 w/w% |
炭素率 (C/N比) | 全窒素 w/w% |
水含有量(含水率) w/w% |
0.15 | 0.29 | 8.0 | 0.30 | 22 |
琵琶湖の水草繁茂の状況および滋賀県の取組
(繁茂状況・対策)
平成6年の大渇水以降、南湖において水草が大量に繁茂するようになりました。
このため、湖流の停滞、湖底の泥化の進行、溶存酸素濃度の低下など、自然環境や生態系に深刻な影響を与えるとともに、漁業や船舶航行の障害、腐敗に伴う悪臭の発生など生活環境にも悪影響を及ぼしています。
そこで、滋賀県では、南湖における水草繁茂状態を1930~50年代の望ましい状態(20~30k㎡程度)に近づけるため、水草の刈り取り事業を実施しています。
(水草有効活用)
水草は、かつては農地への肥料や土壌改良材として利用されるなど、地域における資源循環サイクルの形成を担っていました。現代においても、琵琶湖の栄養塩を吸収して育つ水草を有効利用することは、琵琶湖の水質を良くするとともに、先人の知恵を活かし地域の資源循環を推進する観点からも大切なことです。そのため、刈り取った水草は堆肥化し、有効活用に取り組んできました。
(MLGsとの関わり)
水草の刈り取りや刈り取った水草の有効利用は、琵琶湖版SDGsであるMLGsの13のゴールの内4「水辺も湖底も美しく」や9「生産、産業に地域の資源を活かそう」13「つながりあって目標を達成しよう」等のゴールの達成につながる取組です。
堆肥配布について
モニター結果
参加者の方から配布時にお預かりしました水草有効利用の協力金を、県へ寄附して来ました