温暖化防止出前講座

2024.02.16

食とエネルギー

 

ねらい

①私たちを支える食生活と環境のつながりを学ぶ
②地球温暖化問題の観点から、今自分たちでできることは何か考え、行動する

 

概要

受講者数:20〜40人程度
所要時間:約90分
対 象 者:小学校高学年以上
講座形式:ワークショップ
テーマ:エネルギー、食べ物
使用するもの:かくかくしかじか温暖化キット ( 写真 1)/ チラシ / はさみ / 世界地図 / 日本地図 /「パンはどこから」カード ( 写真 3) / 各種マークや写真 / パンフレット「いちばん身近な食べ物の話」/ 食べ物の旬キット / ふりかえりシート


(写真1)かくかくしかじか温暖化キット 


(写真2)チラシ切り抜きと世界地図

 

進行プログラム(所要時間)

活動1:講座の進め方の説明(3分)
1)活動2~6で行なう内容の説明を聞く 

活動2:かくかくしかじか温暖化(12分)
1)地球温暖化のメカニズムと現状、CO2の増加と、自分たちの生活との関係について学ぶ
2)地球温暖化は、自分たちの生活が引き起こした問題であることを理解する

活動3:食べ物はどこから~チラシを使って(15分)
1)スーパーのチラシから、2種類の食べ物を選び切り取る 
2)どこから来たのか、世界地図・日本地図の上に置く(写真2参照)
3)食べ物が、世界中からやってきていることを知る

活動4:フードマイレージ(備考参照)と地産地消(15分)
1)ハンバーガーの材料が、どこの国から来ているのか世界地図で確認する
2)ハンバーガーのパンが家庭に届くまでの流れを見ながら、遠くから食べ物を運ぶと、どれだけエネルギーを使っているのかを知る
3)ハンバーガー1個食べるのに、いかに多くのCO2を出しているのかを知り、フードマイレージを理解する
4)地元の食材を推奨する取組み(おいしがうれしが、環境こだわり農産物など)があることを知る
5)農産物の栽培と環境のかかわりについて理解する

休憩

活動5:食料自給率(10分)
1)色々な食べ物の自給率から、多くの食材を海外に頼っていることを知り、食料自給率が低下した理由を考える(パンフレット「いちばん身近な食べ物の話」を使用)
2)食料自給率が低いとどのような問題があるのかを考える
3)食料自給率を上げるために何ができるかを考える

活動6:ワークショップ 食べ物の旬(15分)
1)野菜が年中手に入る理由を考える
2)いろいろな食べ物の旬の季節を知る
3)食べ物の栽培方法によって、環境に与える影響が変わることを学ぶ
4)旬の食べ物を食べることの大切さを知る

活動7:まとめ(5分)
1)講座で取り上げた用語について再度確認する
2)何を食べるかが、どのように環境問題に結びついているのかを理解する

活動8:自分たちの食について、できることを考える(10分)
1)現代の日本の人たちの暮らしから、むだなことをしていないか、自分自身の生活をふりかえる
2)小さなこともみんなでやれば大きなことになることに気づく

活動9:ふりかえり(5分)
1)世界では、どのようにエネルギーが分配されているのか知り、自分たちの暮らしを振り返る
2)講座の全体を振り返り、自分たちにできることは何か、各自ふりかえりシートに記入する

備考:フードマイレージ(食料輸送距離)
輸送量(トン)に、食べ物がとれたところから食べるところまで運ばれる距離(キロ)をかけたもの
食品の生産地と消費地が近ければフードマイレージは小さくなり、環境への負荷を小さくする

 

援用:JCCCA(かくかくしかじか温暖化)、(食べ物をめぐる物語) 著作:松田明子

 

学習内容は下記の教科書に準拠する
小学校5年生社会科  平成27年度~使用教科書
東京書籍   新編新しい社会5上   わたしたちの生活と食料生産
日本文教出版   小学社会5年上   わたしたちの食生活と食料生産