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  滋賀県地球温暖化防止活動推進センターだより

                          VOL.30  [ 10 01 21 ]

 

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◎1 地球温暖化 4つの論点から

◎2 出前講座、啓発、推進員グループ会議
12月実績  及び 以降の予定 ( 121  時点 )

 (滋賀県地球温暖化防止活動推進員は、「推進員」と略。)

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◎ 1  地球温暖化についての4つの論点から : サイトのご紹介

 最近というより、前年の中頃より、マスコミや書店等で温暖化懐疑論が下火になってきたような印象を受けるのは、編者だけの先入観(偏見?)からでしょうか。さて、下火となるきっかけを作ったとも推測されるあるサイトを見つけていました。

 それは、エネルギー・資源学会が企画された
「 新春e-mail討論エネルギー・資源Vol. 30 No. 12009)の
(   http://www.jser.gr.jp/ )
地球温暖化:その科学的真実を問う 」です。 
(以下 「討論」と略)

 さて本欄では、上記の討論に刺激され、たくさんの懐疑論のうち、かねてより編者も比較的多く見聞きし、資料を精読してみたいなと思っていた事項を、4点に絞って進めます。
 
なお、本稿の図や資料の提示は、逐一、各サイトのアドレスを紹介していますので、どうぞご覧ください。
 
各4点は以下の順(編者の関心順であしからず・・・)です。

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論点 1:最近の温暖化は主に太陽活動の影響を受けているのではないか。
論点 2:地球はこれから寒冷化に進む、もしくは温暖化は止まった?
論点 3:二酸化炭素(CO2)による地球温暖化はなく、気温上昇の後でCO2濃度の上昇が追随しているのではないか。
論点 4:人為起源で大気中に放出されるCO26Gt(ギガトン=10億トン)程度。年間に大気と生態系や海洋と交換されるCO2200Gtのわずか3%にすぎない。留意する必要は、ないであろう。

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◆◆論点 1:最近の温暖化は主に太陽活動の影響を受けているのではない◆◆ 
◆◆    か。?。                                            ◆◆

反論、回答 
 
確かに太陽活動が過去の気候変動に影響を与えており、黒点の多いときは太陽活動が活発であることを示しています。しかし、20世紀後半に太陽活動が活発化した事実はなく、20世紀後半の急激な温暖化は太陽活動では説明できません。

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反論、回答等の資料(サイト)紹介
論点 1にかかわる詳細は、
討論の地球温暖化:その科学的真実を問う(2) エネルギー・資源Vol. 30 No. 12009
第1部 20世紀後半の気温上昇の原因は?

http://www.jser.gr.jp/activity/e-mail/2009.3/09.03honbun.pdf

の中の東京工業大学理工学研究科教授 丸山茂徳氏による56ページをご覧ください。(以下、「参照:p56」とも略)

古気候の考察と論点 1とを関連させ、述べられています。

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これに対し、引き続き上記サイトの、p67をご覧ください。
国立環境研究所地球環境研究センター温暖化リスク評価研究室長、江守正多氏が下記のサイトを紹介しながら下記サイトで

http://www.jser.gr.jp/activity/e-mail/gw1-3.pdf

1985年以降,太陽活動は低下傾向だが気温は上昇傾向[資料1.3.3
・成層圏の寒冷化は太陽活動による温暖化では説明困難[資料1.3.4

および

IPCC4次評価報告書統合報告書政策決定者向け要約 p.6↓
を参照しながら

http://www.env.go.jp/earth/ipcc/4th/syr_spm.pdf

・人為起源の温室効果ガス等による放射強制力は近年の気温上昇と整合的としています。

これらにより 太陽活動主因説を主張するにあたって上記3点について合理的な説明がされる必要があり、それがなされない限り「CO2主因説は間違いで,太陽活動主因説が正しい」の根拠は「全く無いと思います」と江守氏は結論づけています。

本稿の論点 1の回答は、江守氏の回答の根拠によっています。

( なお、編者は古気候データ偏重(?)への論に対して正確な知識を持てず内心忸怩(じくじ)たる思いで臨んでいたのですが、「将来予測は古気候データでは決まらない」との論が詳細な論拠で対論のベースに置かれており、江守氏の明快な論の展開にあらためて目を開かされる思いです。)

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1に対し、ほかにも

地球温暖化懐疑論批判 IR3S-TIGS叢書 - 東京大学サステイナビリティ
学連携研究機構(IR3S)   議論8 (参照 p2122

http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/pages/236/chap3.pdf

(図4-2 太陽活動に関係する3種類の指標と全球平均地上気温との比較)
地球温暖化問題懐疑論へのコメント Ver. 3.0  2009 5 21
寄稿者 東北大学 明日香壽川氏、国立環境研究所 江守正多氏
           他多数    参照:p3537 議論8

http://www.cneas.tohoku.ac.jp/labs/china/asuka/kaigiron_ver30.pdf

にもコンパクトな論の紹介と反論、データ(わかりやすいカラフルな図)が掲載されています。

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◆◆論点 2:地球はこれから寒冷化に進む、もしくは温暖化は止まった?◆◆
◆◆ (その根拠として、21世紀になってから平均気温の上昇傾向が見ら◆◆
◆◆ れず、2008年の平均気温は21世紀以降最低だったという論もあるよ◆◆
◆◆ うです。)                         ◆◆

反論:回答

地球温暖化は止まっていません。

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21世紀最低といっても、1891年の統計開始以降で見る2008年の平均気温は高い順で歴代10位に入る値でした。また、センターだより no.29でお知らせしましたように、「世界の2009年の年平均気温は、19712000年の平均気温と比べて0.31℃高く、統計を開始した1891年以降では、1998年、2005年に次いで3番目に高い値となる見込で温暖化は決してストップしていないのです。
こんな書き方も「気候と気象」(注 1)の錯覚、錯綜を招くかもしれません。れぐれも自身の体感や局所的な測定事項に偏る愚だけは避け、気候の観点を見失ってはなりません。

(注 1 :ある期間の気象の平均状態である「気候」(climate)と、それに対して気象は天気、雨、風、雷などの空模様、つまり大気中の現象。世界気象機関の協定では、平均値は30年間単位に行われ、10年ごとに更新される。(ちなみに気象はweather

センターだより vol.6 未来の気候変動がなぜ予測できるのか?(天気予報と温暖化予測のちがい等を紹介 ) をどうぞ参照してください。 

http://www.ohmi.or.jp/ondanka/center/ML/006.html 

さて、論点 2の紹介や反論の紹介では、まとめにも値する特筆稿は下記の2です。
「討論」の「エネルギー・資源Vol. 30 No. 12009
第1部 20世紀後半の気温上昇の原因は?

http://www.jser.gr.jp/activity/e-mail/honbun.pdf

の中で、温暖化が止まったという赤祖父氏の論(参照 p6 )に対して、止まっていないとする江守氏の論(「IPCCの主要な結論に対して何ら本質的な批判になっていない」参照 p89 )が正鵠を射るように感じられるのは編者一人だけではないはずです。

参考資料データとして

http://www.jser.gr.jp/activity/e-mail/gw1-3.pdf

小氷河期からの回復という考え方、それに対して「IPCCは自然変動を無視していないし,予測を外してもいない」という論点でメール討論された珠玉の対比がなされている討論は下記をご覧ください。

http://www.jser.gr.jp/activity/e-mail/2009.3/09.03honbun.pdf

新春e-mail討論エネルギー・資源Vol. 30 No. 12009
地球温暖化:その科学的真実を問う(2
エネルギー・資源Vol. 30 No. 12009
第1部 20世紀後半の気温上昇の原因は? (参照 p24

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◆◆ 懐疑論 3:二酸化炭素(CO2)による地球温暖化はなく、気温上昇の後◆◆
◆◆        CO2濃度の上昇が追随しているのではないか。    ◆◆
◆◆(編者は、この論を論 1 についで週刊誌や書籍でよく目にしました。)

反論:回答
追随しているものではない。 

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こうした主張に使われるのが次のグラフです。
地球温暖化懐疑論批判
IR3S-TIGS叢書 - 東京大学サステイナビリティ学連携研究機構(IR3S)  
議論 14 (  p.32の図6  図Aと略  )

http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/pages/236/chap3.pdf

このグラフの矢印で示されている部分を見ると、気温上昇の後にCO2濃度の上昇が来ているように見えます。しかし、上記図Aは、実際の観測値を示した長期的な上昇傾向と季節変動を除いて作成されたグラフです。
即ち、図Aは、長期的傾向である人為起源の影響を除いて、1年ごとの変動を表しているグラフ(作成:チャールズ・デービッド・キーリング)です。

一般に温暖化の原因となっている人為起源によるCO2濃度の変化は、長期的 (上昇)傾向に現れてきます。つまり図1では、人為起源によるCO2濃度の増加と地球温暖化の関係は説明できないグラフなのです。

さて次のサイトの図( 図Bと略)は、本センターの啓発パネルにも掲載のグラフ(大気中の二酸化炭素濃度の経年変化:過去50年)です。

http://www.jccca.org/content/view/1034/775/

図Aと図Bを比べると、図AのCO2濃度変化(1970年半ば〜1980年末)が1ppm(強)程度であるのに対して、図Bではおよそ30ppm(強)もの連続的な濃度上昇になっています。このことからも、図1では最近の大気中のCO2濃度の増加は全く説明できない図であることがわかります。

詳細は上記 図Aをご覧いただいたサイト「地球温暖化懐疑論批判」議論
14の稿全体(p.3234)をご覧ください。

http://www.ir3s.u-tokyo.ac.jp/pages/236/chap3.pdf

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◆◆ 論点 4:人為起源で大気中に放出されるCO26Gt         ◆◆
◆◆ (Gt:ギガトン=10億トン)程度。年間に大気と生態系や海洋と交換 ◆◆
◆◆ されるCO2200Gtのわずか3%にすぎない。特に留意する必要は、   ◆◆
◆◆  ないのでは?                                                  ◆◆

反論:回答

その人為起源によって放出されるCO2削減に向けて、世界が今取り組んでいる のであって、留意する、しないのレベルの論ではない。

根拠は下記のとおり。

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 ここで示されているCO2200Gtは、大気と生態系や海洋とで交換される量(
 
自然の炭素循環)で、この量については排出と吸収の収支がもともとつり合っています。これに対して人為起源によって放出される6GtCO2は、このCO2収支とは別に毎年大気中に排出される量になります。人類による二酸化炭素排出量は産業革命以降現在までの累計で約350Gtです。

 なお、この累計で約350Gtという量は、産業革命以前の大気中二酸化炭素存在量の約7割であり、自然界の炭素循環過程での変動では吸収不能な量です。

 以上の論は、下記のサイトを参照した文章です。年度途中での出し入れが激しい貯金口座の預入・引出と年度末の残高(大気中二酸化炭素濃度)に例えてわかりやすく説明されています。

http://www.cneas.tohoku.ac.jp/labs/china/asuka/kaigiron_ver30.pdf

地球温暖化問題懐疑論へのコメント Ver. 3.0  2009 5 21
議論15p.53

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以下にサイトを上げておきます。

・論説紹介 明日香壽川のペーパー
各種の論文を最新にいたるまで綿密に整理されてリストアップされています。
本稿も論文、討論の検索にかなり頼らせていただきました。

http://www.cneas.tohoku.ac.jp/labs/china/asuka/

・エネルギー・資源学会(冒頭で紹介済みのサイトです。「meil討論」が掲載されています。)

http://www.jser.gr.jp/

・温暖化におけるCO2の役割および最新の科学的知見について
東北大学東北アジア研究センター明日香壽川、気象研究所吉村純
講義に使用されたたくさんの大変見やすい表ですが、内容は深く、示唆に富んでいます。

http://www.cneas.tohoku.ac.jp/labs/china/asuka/asuka_presentation_material.pdf

(本欄の稿中や、上記でご紹介した各サイトを全ページご覧いただきましたら本稿を読んでいただく必要性は全くなくなります・・・・)

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◎2 出前講座、啓発、推進員グループ会議

   12月実績 及び 以降の予定  ( 119   時点) 

 出前・啓発は、日時、主催者、場所等分かっている限りのデータです。現在、主催者側の詳細について不確定のところ も一応掲載しています。「G」は推進員グループの省略です。推進員グループ会議は確定と予定を掲載しました。

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 出前 ・ 啓 発 ・ イ ベ ン ト

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123       10001100 晴嵐保育園人形劇  大津市  大津G  出前

125       10001800 草津市地球冷やしたい推進フェア  イオンモール  草津市  湖南G  啓発

126       10001800 草津市地球冷やしたい推進フェア  イオンモール  草津市  湖南G  啓発

129       13301500 山内公民館  甲賀市  甲賀G  出前

中止 1219日 1900〜  高月町婦人会  高月町  湖北G  出前

1225       10001400 びわ銀エコカップ  卓球大会

       草津市総合体育館  草津市  湖南G  啓発

117       13101320 日野町小谷敬老会  日野町  出前

130      13:0015:00 彦根市環境スクール  彦根燦パレス  彦根市  湖東G  出前

131      10:00〜 高島市環境推進員研修会  新旭公民館ホール  高島市  湖西G  出前

21       19001945 金剛寺自治会  金剛寺自治会館  彦根市  湖東G  出前

22       瀬田北小学校  5年生  大津市  大津G  出前

210      真野小学校  5年生  大津市  大津G  出前

212       10001600 学校支援メニューフェア  ピアザ淡海  大津市  大津G  出前

213       13001630 草津市子ども環境会議  草津市役所 1階ロビー  草津市  湖南G  啓発 

216       平野小学校  大津市  大津G  出前 

217       11:0012:00   大老会  大藪町会館  彦根市  湖東G  出前

221       10001100 守山市横江町女性部  守山市横江町自治会館  守山市  湖南G  出前

226       9001250  レイカディア大学構内通路  大津市  大津G  啓発

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今 後 の 推 進 員 グ ル ー プ 会 議  2月 予 定

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湖南(黄色)グループ会議(草津・栗東・守山・野洲)

日時  2 12日(金) 15:0017:00  場所  栗東市役所 2F第2会議室

日時  3 12日(金) 15:0017:00場所 まちづくりセンター 3F第207会議室

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    グループ会議

日時   218日(木)  13:30 〜  場所  大津合同庁舎7F

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甲 賀  グループ会議

日時    2 17日(水)  13:30 〜 場所   甲賀合同庁舎 44B会議室

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東 近 江 地 域 グループ会議

日時     2  2日(火)13:3015:30 場所     東近江合同庁舎(3階)3A会議室

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編集後記  日本では「遅れてやって来た懐疑論」なんて言われがちですが、コラムで取り上げました「mail討論」と最近の状況や下火(熱)に触発され、編者の独断と偏見で4つ(自分では大きい論点だと確信するのですが・・・)を掲げました。サイトの紹介ばかりですが(--図はサイトに頼らざるを得ません--)ご覧いただければ幸いです。

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発行元 :滋賀県地球温暖化防止活動推進センター   

   電話 :077−524ー7168
   
FAX:077−524ー7178
   
E-mailondanka@ohmi.or.jp
   
520-0807        
   
滋賀県大津市松本 1−2−1

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